2025/07/02 保健看護学科
【保健看護学科】初めてのアドバンスド看護実習が終了しました
新カリキュラムで初めてのアドバンスド看護実習(臨床看護学実習Ⅶ)は、「多様な実習内容から、学生が自主性をもって自分の興味?関心のある内容を選び、看護を実践的に学ぶことで、将来のキャリア形成を意識する」を目的とした看護師課程4年生のための1単位の選択科目です。実習は、東北大学病院や宮城県立こども病院などで働いている専門看護師や認定看護師等から少人数のグループで直接指導を受けられる内容で、卓越した専門性の高い実践の見学やシャドーイング、インタビューなどです。今年度は10名の学生が選択履修し、26種類もある実習内容から各自希望した実習ができました。

まずは学内で実習前に、実習施設および実習指導者の資格(急性?重症患者看護専門看護師、慢性疾患看護専門看護師、緩和ケア認定看護師、小児看護専門看護師、皮膚?排泄ケア認定看護師、新生児集中ケア認定看護師)等を調べた内容と、実習目標、とくに学びたいこと、インタビューしたい質問とその設定理由について、パワーポイントで発表しました。実習担当教員も専門看護師(CNS)や認定看護師(CN)の資格を持っており、学生はアドバイスを受けながら実習の準備をしていきました。

東北大学病院でのインタビューの質問は、資格を取ろうと思ったきっかけ、やりがい、大変な時の対応などがありました。「きっかけは、ただ患者さんをケアするスペシャリストになりたいという気持ちから」、「患者本人から『もっと早くここに来ればよかった』という言葉や、ご家族から感謝の手紙をいただいたときにやりがいを感じる」、「苦しいときは勉強するしかない」など学生たちは、メモをとりながら指導者の貴重なお話を真剣に聞いていました。
学生の学びとして、「なにより一番つらいのは患者さんであるということを忘れず、心から寄り添うことはもちろん、看護師として学びを活かすことに重点を置くことが大切」、「看護師が患者やその家族、一緒に働く看護師のためと考えて常に行動していることがひしひしと伝わった」、「現場での実践を支える存在としての専門看護師の在り方を学ぶことができた」、「みんなの看護の質に繋がることが一番大切とされていたことが強く心に残った」などがありました。


宮城県立こども病院では、新生児集中治療室(NICU)?新生児回復室(GCU)病棟実習、小児看護専門看護師(小児看護CNS)や皮膚?排泄ケア認定看護師(WOC)による病棟ラウンド見学など、学生の希望をすべて叶えたオーダーメイドのような実習をさせていただきました。
学生の学びとして、「新生児のバイタルサイン測定や観察だけでなくミルク授乳も体験でき、初めての育児に戸惑うご両親の気持ちを少し感じることができた」、「新生児は人生で最も大きい環境の変化を受けるため、環境を整えケアを行うときには表情からストレスサインを読み取り、ストレスを与えないように工夫していることや安全面に配慮していると学んだ」などがありました。



実習後の発表会では、実習目標の達成度、看護師のおもな役割の視点からみた学びと考察、全体の学びと感想、看護観、キャリア形成についても目標?課題?目標達成のために必要なことを発表しました。
なお、写真掲載につきましては各病院からの許諾を得ております。
実習病院の看護部?指導者の皆様、お忙しい中、本実習の企画から直接のご指導まで長期間かかわっていただき、深く感謝申し上げます。
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